パチンコ依存症の電話相談件数が3万件突破!?
どうも現役パチンコ業界人GOOCHIです。
リカバリーサポートネットワークはご存知ですか?
ぱちんこ依存問題相談機関で、平日10:00~22:00の間に電話で依存症の相談ができます。
そのリカバリーサポートネットワーク(以下RSNといいます)の2018年12月の電話相談件数は412件だったそうです。
RSNが2006年4月から開設されたそうで、約13年で総相談件数が3万991件。月間平均198件です。
因みに12月で412件中、初めて電話をかけてきた人の相談は244件で、電話相談に至った経路で一番多いのが、パチンコ店のホール内に貼っているポスターを見てということなので、業界の取り組みがしっかり侵透してきている証拠でもあります。
RSNが開設された当初は、どこのホールも誰がこんなポスター貼るかよ!と店長が怒り気味に無視していた記憶がありますし、その時代に比べると進歩していると感じます。
RSNは電話相談しやすい!?
前回記事でも書きましたが、RSNはハードルが低く匿名性も保てる為、本当に悩んでいる人はもちろんのこと、もしかして依存症かな?と自覚し始めている方にとってもとりあえず電話で聞いてみるか?という行動に移しやすいのではないかと思います。
あと相談するのは本人だけではなくて、相談の約17%は家族や友人の相談もあるというのはそれだけハードルが低い証拠です。気軽とまではいかないにしても、誰にも相談できないような問題だからこそ、こういった相談機関があることは一定の効果がありそうです。
電話相談で依存症は克服できるのか!?
やはり電話相談だけでは依存症を克服するとまでは中々いきません。
というのも、相談機関では結局解決の糸口を提案し、次のステージを紹介する橋渡し役でしかないという部分が電話相談だけでは克服できない一番の要因でしょう。
どんな治療機関を紹介してくれるのか!?
初回相談の本人に対して、「ギャンブラーズ・アノニマス」を紹介したり、「精神保健福祉センター」を紹介したり、「医療機関」を紹介したり、中には書籍や法テラスの紹介ケースもあるそうです。
つまり問題を解決するにはもう1歩大きな前進をしなければなりません。
最後に
相談に対して解決の糸口となる治療機関を紹介する中に、パチンコ店が導入している自己申告プログラムを教えてもっと活用してほしいですね。
自己申告プログラムを紹介しているケースが今まであったのかどうかは分かりませんが。
自己申告プログラムは各ホールが導入している依存症対策システムです。
依存症かもしれない人に、「そのまま継続して無理なく遊べるようにお店に協力してもらってパチンコと距離を置いてはどうですか?」では専門機関への案内にならないからお勧めできないということでしょう。
ただ、そうはいかないにしても依存症で困っている人の相談入口として、RSNに電話したら、自己申告プログラムを紹介されて、そのままパチンコ店に相談するという導線は、依存症対策の中で比較的スムーズな運用ではないかと思います。
どうなんでしょう。
現状、パチンコ店で自己申告プログラムを利用するお客様は皆無の中、月間200件ほどの相談を受けるRSNで自己申告プログラムの存在や、利用方法などご案内できれば依存症で悩んでいる方への一番近いところで私たちが手助けできるかもしれません。
ホール側でやっている自己申告プログラムはどうしても待ちの姿勢になる運営方法しかできないので、RSNで訴求できればもっと依存症に対して働くスタッフも認識が高まり色々なサポートができるはずです。
依存症を克服するのはそう簡単なことではありません。
認識の違いもあり、1歩前に踏み出すのが遅くなりがちなパチンコ依存症。
どうしようもない状況になる前に、その1歩の手助けができればと節に思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。