全国パチンコホールの依存症防止対策調査の開始とは!?
現役業界人のgoochiです。
先日NICKさんからのバトンを受け取った続きになります。
もし、ホール側がきちんと対策をしてなかった場合は、風営法第38条違反になる場合があります。
— ぐっち@パチンコ依存症克服した人 (@pachi_izon_koku) 2019年10月25日
その依存症対策の具体的な項目が14項目あります。
どれもおっしゃる通り表むきの対策で、この対策をしっかりやっているからといって、本当の依存症対策にはならないのが現実ですね😥
依存防止対策調査の開始に向け承諾書の提出をお願いします ~ホール経営者の皆様へ~https://www.suishinkikou.or.jp/wppo/2019-10-25.php
遊技産業健全化推進機構の取り組みとは!?
簡単にいうと、全国のパチンコホールに随時・無通知で立入検査実施している第三者機関。
この立入検査を受け入れて頂くための「誓約書」をおおむね全てのホールが提出してい状況だそうです。
しかし、今回の依存防止対策で調査するには、検査要員の行動範囲を超えるとのことで、新たに依存防止対策セットという承諾書を各ホールに送付している段階。
依存症防止対策の確認とは具体的に何を確認する!?
- リカバリーサポートネットワークのポスター掲示
- 安心パチンコ・パチスロアドバイザーの配置
- 安心パチンコ・パチスロアドバイザーのポスター掲示
- 安心パチンコ・パチスロアドバイザーのリーフレット設置
- 18歳未満立入禁止の告知物掲示
- 18歳未満と思われるお客様に対して年齢確認の実施
- 「子供の事故防止」「子連れでの入場禁止」告知物の掲示
- 「自己申告・家族申告プログラム」の導入及び告知状況
- のめり込み防止標語の使用
- 従業員に依存防止対策の教育実施
- 初心者のお客様を中心に適度な遊技方法のご案内
- ATM設置有無
- デビットカードシステムの設置有無
この13項目が依存防止対策として、承諾書を提出してもらったホールを対象に立入検査を実施するとのこと。
こちらが依存防止対策調査専用のホームページです。
https://www.izonboushitaisaku.jp/index.html
このサイトに上記13項目のチェックシートなんかも資料として公開されてますので、気になる方はチェックしてみて下さい。
承諾書を提出しなかったホールはどうなる!?
これに関しては、承諾書は任意提出なので、提出『する』も『しない』もホール次第なんです。
そんな面倒くさい立入検査をしてほしくない!と考えるホールは提出しないのかもしれません。
※その場合は一応デメリットと呼べるかどうか微妙ですが、依存防止対策調査専用のサイトに【承諾書を提出したホール】というカテゴリがあります。※現在準備中。
つまり、承諾書を提出しないホールは、一般公開されている依存防止対策調査サイトで一目瞭然になるということです。
依存防止対策を怠ったホールはどうなる!?
ちょっとややこしいですが、遊技産業健全化機構は警察ではないので、仮に対策をしてなくても罰せる権利を持っているわけではありません。
この立入検査も任意ですし。
ですが、昨年、ギャンブル等依存症対策基本法が施行されました。
管理者はもちろんですが、ホール経営者としての責務が課せられているものです。
「知りませんでした」「稼働に影響するからやりたくありません」は全く通用しません。
依存防止対策はギャンブル依存症の方に対して対策となるのか!?
そもそもギャンブル依存症の方に対してというより、過度にのめり込まないように、適度に遊べる環境を…。というような内容の対策がほとんどです。
ギャンブル依存症の方々を助けるような依存防止対策ではありません。
しかし、自己申告プログラムに関しては抑制という意味では効果がありそうですが、申告するまでのハードルが高すぎます。
それに、依存症の方がそもそもホールに足を運んでいる時点で対策になっていません。
依存症対策は建前
これはパチンコ・スロットだけのことを言うのではなく、日本にある公営ギャンブルも含めて言えることですね。
本当の対策をするのなら。
公営ギャンブルも遊技場もなくしてしまえばいいんです。
でも現実問題それは出来ないのでしょう。
少なからず、業界に身を置く立場として、今回の依存対策はいち従業員として、見て見ぬふりをせず、出来る範囲で真剣に取り組んでいかなければならない問題だと感じてます。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
トータル思考で考えることは、依存症克服にも役立つ!?
短期的視点と長期的視点とギャンブル依存症の共通点を書いた記事です。
不思議なことに、毎日パチンコ・スロットをしているのに、依存症ではない人が存在します。
それは、パチプロ・スロプロと呼ばれるような人達です。
彼らは、まさしくトータル思考を持っており、長期的視点を常に持っています。
トータル思考はいいことですが、パチプロ・スロプロが良いとは思いません。
あくまでもパチンコ・スロットという限定的な中で長期的な視点をもって行動しているだけです。
ギャンブル依存症を克服するなら、もっと大きな世界で見ないといけません。
とは言っても、まずは身近な考え方の癖や習慣なんかを見直すキッカケをつくるのが大切になってきます。
そんなキッカケになるような記事になればと思い書きましたので、暇な時にでも読んで頂けると光栄です。
これでパチンコをやめられる考え方の紹介!!
どうも!現役業界人のgoochiです。
パチンコがやめられず、ギャンブル依存症に苦しんでいる方に、少しでも考え方を変えるキッカケになれるような記事になったらと思います。
勝つギャンブルとは?
最も確実な方法で100万円を200万円にする賭け方があります。
これはあくまでも例え話になりますのでご了承下さい。
ギャンブルで100万円を200万円に増やしたい
100万を200万に増やす為にとある、ギャンブル施設に向かいます。
そこには次のような賭け率がことなるテーブルがありました。
- 2分の1で勝てば2倍
- 10分の1で勝てば10倍
- 20分の1で勝てば20倍
- 100分の1で勝てば100倍
さて、あなたはどのような賭け方をして目標の200万円を手に入れますか?
普通は一気に高額を賭けるのは怖い
だいたいの人は、2か3の賭け方を選ぶのではないでしょうか?
100万円の内、とりあえず10万円を賭けて、10分の1が当たれば100万ですからね。
もしくは、20分の1に10万賭けて、当たれば一気に200万達成です。
ですが、そう思ったあなたは既にに落とし穴に落ちてます。
低確率のギャンブルは勝てない
実は、低確率のギャンブルに分散して賭ければ賭けるほど、200万円を獲得できる可能性がどんどん低くなります。
つまり、回数を重ねるほど、勝てる確率が低くなるということです。
200万円を獲得する最善の方法とは?
もう分かりますね。
そうです。
2分の1で勝てば2倍に100万円を賭ける1発勝負!
が一番最善の方法なんです。
もちろん、リスクは一番高いです。
1発で一文無しになる確率も同時に高いです。
20分の1のギャンブルの勝率は何%!?
因みに、20分の1に10万円賭けるやり方の勝率計算式を紹介します。
まず、20分の1のうちハズレなのは20分の19ですよね。
ということは、19を20で割って0.95です。
所持金100万円で10万円を賭けていくので、10回挑戦できます。
つまり10回ハズレを引き続ける確率をもとめていきます。
0.95×0.95×0.95×0.95×……。
要は0.95の10乗ですね。
答えは、約0.59ぐらいになるはずです。
つまり、100分率にする為に100をかけると 約60%です。
これ10回連続ハズレを引く確率が60%です。
つまり、10回の内当りを引く確率は40%ということになります。
分かりましたか?このマジック!?
1発勝負の2分の1なら勝率純粋な50%ですが、低確率になって、試行回数が増えるとその試行回数に比例して、当たる確率がどんどん下がっていきます。
20分の1で試行回数10回の勝率は40%です。
2分の1で試行回数1回が最も勝率高い50%になります。
ですが、知らず知らず勝率が最も低い方を選んでしまう傾向が強いのが一般的です。
ギャンブル依存症の思考にも同じことが言える
結論ですが、ギャンブル依存症にも全く同じことが言えます。
パチンコの大当たり確率は300分の1とかですよね。
実はこの300分の1にもカラクリがあります。
詳しくは下記に過去記事で詳しく説明してますのでご参考に!
つまり、パチンコは1回転で50%の確率で大当たりがきて、賭けた金額の2倍返ってくるという性質のギャンブルではありません。
※そもそもギャンブルではないので当たり前ですが。この辺のことがパチンコがギャンブルではないことを明確に示しています。あくまで遊技なのはこういう意味です。
パチンコはお金が増えるように設計されていません。
この記事をここまで読んで頂けたなら気づいたと思いますが、パチンコはとんでもなく、勝てないような確率設計がされた機械なんです。
ギャンブルという性質にしてしまうと、これは機械として成り立ちません。
当たり前です。分母も大きすぎて、とても勝率を計算する気になれないほど勝ち目がありません。
だからギャンブルではなく、遊技なんです。
遊びにくるところなんです。パチンコは、お金が増える機械ではなく、お金を吸い込む機械だということ
今一度再確認するキッカケになればと思います。
なぜパチンコは勝てないのか?現役業界人が教える確率の話
お久しぶりです。現役業界人goochiです。
ブログがなんと、半年近くとまってましたが、久しぶりに筆をとりました。
というのも、先日
とある動画撮影に協力させてもらいました。
NICKさんは以前からブログを通じて質問などコメントを頂いておりまして、ギャンブル依存症に対して有益な発信を続けられている行動力半端ない方です!
NICKさん、改めてありがとうございました!
この動画内でしゃべっている業界人が私なのですが、
なぜパチンコは負ける遊びなのにまたパチンコをやってしまうのか?
もちろん「それがギャンブル依存症だ」と言えばそうかもしれません。
ですが、動画などを通じてNICKさんに視聴者の方から質問を頂くようで、私もその質問を拝見することがあります。
その質問内容を見ていると、パチンコという遊びを分かってない人達が多いなと改めて感じてます。
なので今回、ブログを少々復活させて発信していこうかと思った次第です。
更新頻度が高くなるという保証は出来ませんが・・・。
パチンコの大当たりの確率とは?
※以下パチンコとパチスロを総じてパチンコと表記します。分けて書くと面倒なので。
よく【319分の1】や【99分の1】なんて大当たり確率を思い出す方も多いかもしれませんが、
パチンコは319個の玉から1個の当りを引く遊びではありません。
ここを勘違いしている人が多いので、パチンコは比較的大当たりしやすく遊びやすい敷居の低い娯楽だと思われているようです。
因みに15,6年前のパチンコはそんな感じのイメージでよかったと思います。
今は違いますよ。
今のパチンコは遊べるパチンコではありません。
負けるパチンコです。
ではなぜ、そうなるのかというと
319分の1というのはいかにも分母が319のように感じますが、実際のCPU内で計算されている数字は319ではなく【65536】です。
なんでこんな中途半端な数字になるのかというと、コンピューターが扱う数字は基本的に私たちが使う10進数ではなく2進数や16進数を使って演算します。
詳しい話は割愛しますが、16の4乗が65536という数字になります。
そう、これが分母です。
65536分の約205が本当の確率です。
これでだいたい319分の1になります。
ここにカラクリがあって、300個ぐらいあるボールから1個を取るというイメージならなんとなく取れそうな気がしますが、6万個のボールから200個を取るのは無理ゲーなイメージ湧かないですか?
ですがこれが本当のパチンコの大当たり確率なんです。
99分の1は甘デジと呼ばれるもっとも大当たり確率が低いパチンコで、当たりやすいのですが、こちらも全く同じ原理です。
実際の確率は65536分の約662です。
甘デジでさえ、なんか大当たりさせるのが途方もなく感じますね。
分母マジックです。
1000回転ハマるなんてことが日常で起きる意味が分かりましたか?
当たり前ですよ。
だって65536の内200個の当りを1000回引けなかったってことですからね。十分ありえますよね。
そんな確率を勝ち取る為に、1000円で約20回のチャンスをもらって、大当たりを目指す遊びです。
見事引き当てても、半分ぐらいの確率で単発なので、4000円ぐらいしか戻りません。
そんな遊びなのに、
「今日は勝てるかもしれない」と言っているのがギャンブル依存症です。
これを理解しているだけでも、自分がギャンブル依存症だという自覚がある方なら分かってくれるはずです。
パチンコは無理ゲーなんだということを。
パチンコ店が赤字になることはあり得ない
パチンコ店で働いていると、営業日報を毎日見ます。
1日の営業を終えて赤字になるなんてことは、まずあり得ません。
なぜ!?
赤字にならないように台の出玉設計値を把握して、シミュレーションを行い、利益をしっかり確保できるように運営しているからです。
考えて見て下さい。
全てのお客様とお店がチャラの勝負になっとしたら。
要は引き分けですね。
お客様が合計で100万円つかって、お店が100万円景品として返したとしたら。
一見、とんとん!と思われるのはお客様目線。
お店は1日運営するのにランニングコストが発生します。
土地代
人件費
光熱費・・・。
つまりトントンの時点でお店は大赤字なんです。
土地代、人件費、光熱費、その他、最低限この利益は絶対に確保しなければなりません。
ということは、この時点でお客様が勝てるという幻想はあり得ないんです。
経営です。
パチンコという経営をしています。
パチンコは楽して稼ぐ為にあるのではない
これを十分ご理解頂いた上で、遊技として楽しんでもらえる方だけが、本当にパチンコを楽しめる方だと思いますし、パチンコとはそういうエンターテインメントだと思います。
パチンコは生活費を稼ぐ為にあるわけではない
パチンコはあなたの暮らしを助ける為にあるわけではない
パチンコはあなたの幸せな時間を奪う為にあるわけではない
パチンコはお金が増える、遊んでいたらお金を儲けられる
なんて幻想は今すぐ捨てて下さい。
パチンコ店はお金を使って遊ぶ遊技場です。
お金は返ってきませんよ!
無料では遊ばせられません。
だって、子供じゃないんですから…。
ギャンブル依存症対策に向けてパチンコ業界の姿勢とは!?
どうも現役業界人goochiです。
先日、ギャンブル依存症対策基本計画案でパブリックコメントが開始されました。
パブリックコメントとは、政令やら省令を決める時に、政府が一方的に決めるのではなく、国民の意見も聞こうよっていう取り組みで、ギャンブル依存症対策基本計画案を公開して、政府が「これどう思う?」っていう段階ですね。あくまでも情報を集めることが目的なので、このパブリックコメントでギャンブル依存症対策推進基本計画がひっくり返るということはないのですが、
このブログを見て下さる方にとっては気になる内容だと思いますので簡単にまとめて、パチンコ業界が今後どのようにギャンブル依存症と向き合っていくのか、業界の姿勢を知って頂ければと思います。
計画案を見てみたいという方は、【依存症対策 パブリックコメント】で検索すれば、トップに出てきます。
ギャンブル依存症対策推進基本計画案とは!?
まず、パチンコ業界に対して、このギャンブル依存症対策推進基本計画案(以下”計画案”にします)では以下のように進めなさいとあります。
- 広告・宣伝に関する全国的な指針を決めなさい
- ホールに設置しているATM・デビットカードシステムを撤去しなさい
- 自己申告プログラムの周知徹底を進めなさい
- 本人の同意がなくても家族申告による入店制限の導入を進めなさい
- 18歳未満の立入を防ぐ為に年齢確認の原則化を図りなさい
- 自己申告プログラムなどを導入して依存症対策を進めている店舗は業界団体のウェブサイトに掲載し、依存症対策が進んでいる店舗として情報を発信しなさい
- ウェブサイトから自己申告プログラムの申込書をダウンロードできるようにしなさい
- 複数店舗に申告する時にめんどくさいことしなくてもいいような仕組みを作りなさい
- 顔認証システムを活用して、申告者の把握を容易にできるような取り組みを進めなさい
- 出玉規制を強化した遊技機、出玉情報等を容易に確認できる遊技機の開発を行い、平成33年春までには全てのホールに入替を完了させなさい
- 自助グループをはじめ、民間団体に対する経済的支援、パチンコ依存問題に詳しい専門医の紹介、リカバリーサポートネットワークの相談体制強化と訴求強化、業界の取組を評価・提言する第三者機関の設置、遊技産業健全化推進機構による依存症対策の立入検査などなど
- めちゃくちゃ細かい項目が盛り込まれてます。
- めちゃくちゃ細かい項目が盛り込まれてます。
平成31年度中に実行しなければならない項目は
めちゃくちゃ細かい項目が盛り込まれてます。この中で直近で対応しないといけないのが、1番と2番で、平成31年度中にやらないといけません。
1番はだいぶ進んでおり、県によって広告・宣伝の規制に温度差がある状況ではあります。
2番は業界の悪い癖がでそうですが、ギリギリまで設置するんだろうなぁ~とまぁ最終的には撤去ですね。
まぁ~この計画案はパチンコ業界だけではなく、競馬も競輪もボートにもそれぞれあります。
パチンコ業界の抱える大きな課題
これは私個人の意見として、どんどん進めてほしい内容ばかりですね。このブログでも言ってますが、パチンコ業界は昔が異常だっただけで、今、適正なところまで落ち着こうと収束している段階です。業界がなくなることは考えれませんが、衰退はいくとこまでいくでしょう。そういった状況の中で、利益を優先させ、ユーザーを沙汰した帳尻合わせがきているのでしょう。
儲かりすぎたんです。この業界は。
私は現役業界人ですが、今後この業界がどのようになっていくのか楽しみでなりません。それは業界が衰退していくことに対してではありません。業界が良くなっていくのでではないかという希望があるからです。
パチンコ業界のイメージはホントに悪い
この業界は本当に良いイメージがありません。ただでさえ私も一時はパチンコ依存症になり苦しんだ経験を持っています。
働く側としても、悪環境と言われ離職率が高いのも特徴です。お客様からは感謝されず、毎日騒音とタバコの煙。働き続けて良いことがあるとは到底思えません。ユーザーの離反もとどまることを知らないかのようにみるみる稼働が落ちてます。
れでも会社の利益はそんなに落ちてません。経費削減や効率化を図り増益を達成する経営努力もあると思いますが、根本的な解決ではありません。だってパチンコを楽しみに打ちにくるユーザーがいなければ何の意味のないことですから。
パチンコって本当は楽しいものなんです。
私が小学生の頃、授業でパチンコの製作をしたことがあります。
木の板に自分で好きな絵を書いて、一番下には点数がそれぞれ書いてある枠があり、そこに至るまで釘も自分でハンマーを使って打ち付けていきました。出来上がった時も友達と自分の作品を交換しあって遊んでました。パチンコってそういう遊びだと子供のころから思ってました。
パチンコは依存症を生む
しかし、今のパチンコは依存症になってしまいます。パチンコ依存症は病気です。遊びにきて、病気になるんです。しかも知らず知らず、いつの間にか。気づいたらやめられないと悩んでしまう病気です。
しかも、遊ばないと気がすまないので、お金がかかってしまいます。最終的には自分の生活範囲に収まらず、他人に迷惑をかけてしまったり、借金問題に発展します。もっといけば、犯罪に手を染めてしまいます。
なぜ、そこまでしてしまうのか?普通の人は理解できないでしょう。
だって病気じゃないですからね。普通の人は。
これは病気になった人にしか分からないでしょう。
コントロールができない訳ですから、最終的な部分までいけば取り返しがつきません。
パチンコ依存症は病気、だからこそ早期発見が大切!
どれだけ早く気付くことができるか。早期発見です。
最終的なところまでいかなくても、パチンコ依存症は気づいて克服することができます。
そして、その元凶を作ってる業界側が、支援しようという動きになっています。
本末転倒だと言われればそれでおしまいです。
ですが、健全な業界を目指すのは悪いことではないと私は思ってます。共存なんてきれいごとは言いませんが、寄り添うことぐらいはできると思ってます。
最終的にパチンコ依存症に早い段階で気づいた人が、自己申告プログラムを利用すれば、パチンコを一生しなくなるかもしれません。業界にとってそんな事してたらユーザー離反をさらに助長させる行為になり、デメリットしかない。と思うのが現在の業界人の考えです。
今のパチンコ業界の経営は古い考え方のまま
ですがこの考え方は古いです。昔のマネジメントに固執した考え方で、作れば作るほど売れた時代のマネジメントであり、考え方です。その時代で思考が止まっている業界人が多いようにも感じます。
今のやり方では通用しないどころか、依存症を助長させ、更に業界のイメージダウンを悪化させているのに、それでも利益確保を優先しようとするこの業界体質です。
業界もある意味依存症なんでしょう。過去の栄光に固執する依存症。
業界人の私が業界をまるでディスってるように聞こえるでしょうが、そうではありません。
だからこそ、今業界全体が向かおうとしている方向性は楽しみだという話です。そんなどうしようもないようなパチンコ業界も、徐々に縮小しながらも進化していると思います。
パチンコ依存症にならないパチンコ!?
パチンコ依存症に絶対にならないパチンコ営業が出来れば一番いいのでしょうが、それはただの理想論にしかなりません。
ですが、重度のパチンコ依存症になる前に、お店側がすかさず支援ができるような体制をつくることは可能だと思います。
その体制の基盤になるのが自己・家族申告プログラムです。私たち現場の人間はこのプログラムをお客様に知ってもらう為の訴求活動と運営をしっかり行うことが最重要課題だと思ってます。
今回の計画案にも、ウェブサイトで申込書がダウンロードできるように整備が進められますし、プログラムも本人の同意がなくても家族が申告しプログラムを利用できるというのも進められます。
顔認証に関しては設備費用の問題が大きく立ちはだかりますが、是非設置に向けて動きが活発になることを期待しています。
最後に
もし、パチンコ依存症で悩み誰にも相談できずに、パチンコ店に足を運んでお金を使っているなら、自己申告プログラムを導入しているお店か確認して下さい。プログラムを明らかに導入してなさそうなら、せめてお店を変えて、導入している店舗に行って下さい。凄く小さな変化ですが、そこからです。どうしてもお店に問い合わせするのが億劫だと思われたら、私のブログにでも問い合わせして下さい。必ず返信しますので!
パチンコ業界を支えるパチンコ依存症の実態とは!?
どうも現役パチンコ業界人GOOCHIです。
パチンコ業界の市場規模ってどのぐらいだと思いますか?
想像がつかないかもしれませんので、いろいろな産業の市場規模と比較すれば分かりやすいかもしれません。
まずは、日本が世界に誇る自動車業界の市場規模が
約68兆円。
外食業界で、約25兆円。
外食はファミレスやレストラン、宿泊施設、学校給食なんかも含みます。
食品スーパー業界で、約10兆円。
コンビニ業界で、約7兆円。
では、パチンコ業界は・・・。約20兆円です。
食品関係、コンビニなんてほぼ毎日利用している業界ではないでしょうか?
合わせてもパチンコ業界の市場規模に及びません。
しかし、パチンコ業界の歴史はこんなもんじゃありません。
最盛期と呼ばれた1995年頃の市場規模は約30兆円で、2000年頃でもパチンコ参加人口は約2000万人いました。現状900万人まで減少しており、全国1万8000店ほどあった店舗数も1万店を割っており、減少に歯止めがきかない、誰が見ても明らかな衰退期まっしぐらの業界です。
はい。
でも市場規模は約20兆円です。
もう少し詳しく比較していきましょうか。
パチンコ業界は余暇産業という部類に属します。
余暇産業とはパチンコをはじめ、ゲームやスポーツ、観光や行楽、趣味・創作などを言いますが、この余暇産業全体での市場規模が約70兆円です。
余暇産業で比較すると、実に約28%をパチンコ業界が占めています。因みにゲームが8兆円。スポーツが4兆円。観光などが10兆円です。
話しを戻しますね。
パチンコ業界は現在衰退期も衰退期。
これからパチンコ業界が成長していくことはまずあり得ません。
ですが、日本の市場規模で見ていくと、衰退しててもこれかよって思いますよね。
ゲーム業界なんかは、スマホゲームアプリの普及などで上昇傾向にあるんですが、それでもパチンコ業界には及びません。
そもそも今までのパチンコ業界が異常だったと考えるのがセオリーです。特に最盛期と呼ばれた1995年~2006年あたりが異常だったんだと思います。
当時参加人口2000万人ですからね。それが現在900万人です。1100万人はパチンコをしなくなったんですね。こんな急激に縮小したにもかかわらず、市場規模が急激に縮小していないところが、パチンコの恐ろしい部分です。
普通の産業だったら、消費者がいなくなれば必然的に売上が下がり、利益が下がります。当たり前ですよね。
パチンコ業界は減収増益!?
そうです。パチンコ業界は普通の産業とは違います。ユーザーがいなくなり、売上が下がりますが、利益は確保!なぜこんな芸当ができるかというと、提供する商品に対してお店が自由に利益率を変えられるからです。
例えば、100万円の売上金から利益20%(20万円)頂くとします。この100万円は100人のユーザーから賄っています。つまり1人当たり投資額1万円です。もちろん、利益を頂いているので最終的に失った金額は1人当り平均2000円になるんで最終的にユーザーの投資額1万円が8000円になっちゃったという遊びです。つまり2000円で遊びましたということ。
これがもっともシンプルな考え方です。
では、売上が50万円。ユーザーは半分の50人です。投資額は変わらず1万円ですね。ここがポイントですが、利益を同じ20%もらいましょうという考え方ではありません。20%だったら10万円しか利益が得られず、減益となってしまいますので、同じ20万円を利益として残そうとすると、利益率40%になります。こうなるとユーザーが失う金額は4000円になり、1万円が6000円になる遊びになります。あくまでも、ユーザーの負担額から利益を確保するという方針です。
まぁ~かなり極端な話をしていますが、ユーザーが減り売上が減っているのに、利益はそんなに減っていないという実態には、概ねこのような図式が成り立ちます。
最後に
パチンコ最盛期時代、依存症だった方もいるとは思いますが、実際に1100万人が離脱しています。つまりパチンコ依存症は必然的に残り900万人の中ということになります。
パチンコ依存症の場合、そうでない人と比べて、投資金額、遊技時間、遊技頻度ともに高い傾向になり、利益率自由に変動させることができるお店に最も貢献しているユーザーはパチンコ依存症の方なのかもしれません。
しかしお店は、個人単位での管理ではありません。誰がどのぐらいお金を使ってどのぐらい負けたとか、どのぐらい遊技して勝ったなど把握している訳ではないので、パチンコ依存症の方にスポットを当てることが出来ません。
しかし、今業界には「自己申告・家族申告プログラム」というものが導入されてます。これは今まで、この業界が見て見ぬふりをしていた部分にスポットを当てる機会、チャンスです。
自己申告プログラムを利用したい、または興味があるユーザーは依存症の可能性も高く、申し訳ない話ではあるがお店に貢献しているユーザーです。
個人単位の管理なんて出来る訳がないという時代はもう時代遅れです。
会社がもっと個人にスポットをあてて寄り添う経営が必要になってきていると私は思っています。
自己申告プログラムを使って、結果的に依存症を克服すれば、お店に来店しなくなり顧客を失うという、経営理念から言えば反旗を翻すような思考かもしれませんが、1人1人のお客様と向き合う姿勢というのは、会社としても、社会的な視点としても大きな前進になると考えます。
まずは、自己申告プログラムの利用率。うちの店では未だ0%です。
ここを打破したいですね。
じゃないと何も始まりません。
お店としては受け身になっていますが、私自身は受け身ではありません。こういったブログを通じて、自己申告プログラムや家族申告プログラムを利用のキッカケになり、依存症対策が進むことに貢献していきたいと思ってます。
パチンコ依存症の電話相談件数が3万件突破!?
どうも現役パチンコ業界人GOOCHIです。
リカバリーサポートネットワークはご存知ですか?
ぱちんこ依存問題相談機関で、平日10:00~22:00の間に電話で依存症の相談ができます。
そのリカバリーサポートネットワーク(以下RSNといいます)の2018年12月の電話相談件数は412件だったそうです。
RSNが2006年4月から開設されたそうで、約13年で総相談件数が3万991件。月間平均198件です。
因みに12月で412件中、初めて電話をかけてきた人の相談は244件で、電話相談に至った経路で一番多いのが、パチンコ店のホール内に貼っているポスターを見てということなので、業界の取り組みがしっかり侵透してきている証拠でもあります。
RSNが開設された当初は、どこのホールも誰がこんなポスター貼るかよ!と店長が怒り気味に無視していた記憶がありますし、その時代に比べると進歩していると感じます。
RSNは電話相談しやすい!?
前回記事でも書きましたが、RSNはハードルが低く匿名性も保てる為、本当に悩んでいる人はもちろんのこと、もしかして依存症かな?と自覚し始めている方にとってもとりあえず電話で聞いてみるか?という行動に移しやすいのではないかと思います。
あと相談するのは本人だけではなくて、相談の約17%は家族や友人の相談もあるというのはそれだけハードルが低い証拠です。気軽とまではいかないにしても、誰にも相談できないような問題だからこそ、こういった相談機関があることは一定の効果がありそうです。
電話相談で依存症は克服できるのか!?
やはり電話相談だけでは依存症を克服するとまでは中々いきません。
というのも、相談機関では結局解決の糸口を提案し、次のステージを紹介する橋渡し役でしかないという部分が電話相談だけでは克服できない一番の要因でしょう。
どんな治療機関を紹介してくれるのか!?
初回相談の本人に対して、「ギャンブラーズ・アノニマス」を紹介したり、「精神保健福祉センター」を紹介したり、「医療機関」を紹介したり、中には書籍や法テラスの紹介ケースもあるそうです。
つまり問題を解決するにはもう1歩大きな前進をしなければなりません。
最後に
相談に対して解決の糸口となる治療機関を紹介する中に、パチンコ店が導入している自己申告プログラムを教えてもっと活用してほしいですね。
自己申告プログラムを紹介しているケースが今まであったのかどうかは分かりませんが。
自己申告プログラムは各ホールが導入している依存症対策システムです。
依存症かもしれない人に、「そのまま継続して無理なく遊べるようにお店に協力してもらってパチンコと距離を置いてはどうですか?」では専門機関への案内にならないからお勧めできないということでしょう。
ただ、そうはいかないにしても依存症で困っている人の相談入口として、RSNに電話したら、自己申告プログラムを紹介されて、そのままパチンコ店に相談するという導線は、依存症対策の中で比較的スムーズな運用ではないかと思います。
どうなんでしょう。
現状、パチンコ店で自己申告プログラムを利用するお客様は皆無の中、月間200件ほどの相談を受けるRSNで自己申告プログラムの存在や、利用方法などご案内できれば依存症で悩んでいる方への一番近いところで私たちが手助けできるかもしれません。
ホール側でやっている自己申告プログラムはどうしても待ちの姿勢になる運営方法しかできないので、RSNで訴求できればもっと依存症に対して働くスタッフも認識が高まり色々なサポートができるはずです。
依存症を克服するのはそう簡単なことではありません。
認識の違いもあり、1歩前に踏み出すのが遅くなりがちなパチンコ依存症。
どうしようもない状況になる前に、その1歩の手助けができればと節に思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。