現役パチンコ業界人がギャンブル依存症を真剣に考えるブログ

業界人だからこそ伝えることができる依存症克服の為に必要なコト。依存症の秘密や克服術を発信してます。

なぜ、ぱちんこ業界の裏側を知りたがる人が多いのか?

どうも現役パチンコ業界人GOOCHIです。

今回は、パチンコ業界の裏側について話たいと思います。

早速ですが、あなたに質問です。

パチンコ業界の裏と聞いて思いつく事をできるだけ多く思い浮かべて下さい。

いくつ思いつきましたか?

パチンコ業界は、黒い部分が多いとよく聞きますし、この業界に入る前はやはり、私もそう思っていました。

実は、ここで思いついた数をそのままあなたのパチンコ依存レベルに置き換える事ができます。

5個思いついたのなら、あなたのレベルは5です。

10個ならレベル10です。

高ければ高いほど、重度の依存症です。

なぜそんな事が言えるのか?

説明したいと思います。

まず、パチンコ・スロットという遊技機は完全確率の基、基板で管理され、大当たりの抽選を行っています。細かい事は割愛しますが、

この完全確率を勘違いしている方が多いような気がします。

どういうことかと言いますと、

1/300という大当たり確率のパチンコ台があったとしたら、300回転回せば当たるという感覚を持っている方が多いということです。

ここでは、感覚と表現しています。つまり頭ではそういう事じゃないと分かっていても、無意識に、感覚的にパチンコの完全確率というものを間違って意識しているという事です。

打ちたい台で空いているのが2台だけ。

1台目は大ハマリ台。

2台目は大連チャン後即ヤメ。

どちらの台を選びますか?

どちらの台が出ると思いますか?

答えは、

回してみないと分からないです。

こういう状況の時、ほとんどの人は打つ理由をつくる為にオカルト的な要素を根拠にして、台を決めます。

つまり完全確率論ではなくなっているということです。

例えば、いろいろなオカルト的な知識を駆使して台を選んだとしましょう。

結果、自分の台は大当たりせずに、もう1台の方が大当たりした場合、どう思いますか?

「あ~そっちだったか!」「やっぱりそっちが正解か!」

と思いますか?

その時点で完全確率という考え方ではなくなっています。

パチンコはそうやって期待することが楽しいんだろ?と言われればそれまでですが、こういう事が何度も続いたり、自分に不利な事が何度も起こったりすると、こういう言葉を口にする方がいらっしゃいます。

遠隔操作

どうですか?思ったこと、口に出したことありますよね!?

言葉だけは本当に良く聞きます。

でもこの言葉こそ、依存度レベルの中では非常に重要な言葉だと私は思っています。

仮にですが、5個思いついてもその中にこの「遠隔操作」という言葉が無かった場合は、依存度的には低いほうだと言えます。

詳しく掘り下げていきたいと思います。

まず、実際に遠隔操作しているお店があるのかというと、

現実は超レアです。私も業界に入って10年近く経ちますが、遠隔している店があったら逆に打ちに行きたいぐらいです。

教えて下さい。遠隔しているお店。

まぁ~あなたが普段行かれているホールはまず、遠隔操作なんてしていません。

そもそも遠隔操作をしているとなぜ感じてしまうのでしょうか?

あるスロット台にあなたは、お金を使っても…使っても…使っても…当たりを引けない状態。

あともう少し

あともう少し

それでも引けません。

そんな時、隣にふと座った綺麗な女性。

なんと千円でボーナス。

あれよあれよ、ボーナスが続きあっという間にドル箱の山。

あなたも負けてられないと財布からどんどんお金を使いこむ。

隣では当たった演出があなたの台では普通にハズレまくる。

隣ではARTがガンガン続くのに、あなたは単発の嵐。

あなたはイライラしながらも、もう少しで同じようになると信じて更にお金を使う。

しかし、無残にもお金が底をつき、どうしようもなくその台を後にする。

途方に暮れながら、他の台を羨ましそうに見ながら先程あなたが座っていた台の前を通り、ふと目をやると…。

あろうことか、既に他の人が座っておりボーナスを当てている。しかもART突入確定状態。

ART突入画面を見るとなんと高継続確定の画面。

もう見てられません。

あなたは泣きそうになるかもしれません。

そしてその時、あなたはこう思ったかもしれません。

「くそ、遠隔操作しやがったな」と…。

さて、どこの部分で遠隔をしたという根拠が生まれたのでしょうか。

客観的に考えてみて下さい。

お金を使っても、使ってもボーナスが引けないこと。

綺麗な女性がすぐにボーナスを引いたこと。

隣では当たる演出が、自分はハズレること。

隣ではARTが続くのに、自分の台は単発で終わること。

自分以外の人が回すとボーナスが引けること。

自分以外の人が回すとARTが続くこと。

こんな感じでしょうか?

どうですか。遠隔操作の根拠となる状況はどの部分だと思いますか?

おそらく、綺麗な女性が回すと出るということと、ハイエナされた台が出たということが、大きな根拠になっていると思いませんか?

もっと掘り下げるとこれって結局、自分が回した台は出なかったという結果に対して、納得いっていないだけですよね。

つまり、単純に負けたという事実を受け止められないということです。

例えば、

夏祭りなんかに行くと、出店がたくさんあります。その中にくじ引きがありますよね。

あのくじ引き、やるとしたら、あなたはどんな気持ちでやりますか?

あなたは、どうせ当たらないと分かっていても、とりあえずくじを引いてみます。

案の定、ハズレ。

「どうせ、この中に当たりが入っていないだろ」

あなたは、心の中で呟きます。

では、なぜくじを引いたのでしょう。

もしかしたら、当たるかもしれないと心の中で期待したからだと思います。もしかしたら、超良心的なお店で、しっかり1等の当たりを入れていて、万が一自分が引いてしまうかもしれないと思ったかもしれません。ドキドキ感、ワクワク感をその1回のくじ引きに期待を乗せたからくじを引いたんだと思います。

ギャンブル依存症ではない方は、ここで終わります。

「あ~ハズレちゃったぁ~」といってドキドキ感やワクワク感を満喫して終わります。

しかし、ギャンブル依存症の方はここで、

これは自分には不利な状況でくじを引かせているこの店が悪い。

箱の中に当たりくじを入れてない。

そもそもこの1等から3等ぐらいまで景品自体存在していない。

などなど、くじ引きにハズレた事をお店のせいにしようとします。

そもそも、あういう出店は人がやっていますし、中でどんな不正をされているかなんて、こっちは分かりません。

確かに不正はダメなんですが、結局祭りで健全に楽しむ人達というのは、当たること自体に執着せず、その時の感情や体験を大切にして楽しんでいます。

つまりそういう人達にとって、不正をしとろうが、中でなにやっとろうが、完全確率だろうが、そうでなかろうが関係ないということです。

パチンコの話に戻しましょう。

パチンコ依存症ではない人達はパチンコという娯楽を通じでどんな楽しみ方をしているのでしょうか。

もう分かりますよね。

つまり、パチンコ依存症が重度であればある程、パチンコ業界やお店に対して、裏の部分を見ようとしますし、裏側を疑います。それがあるからパチンコで勝つことが出来ないと言います。

お祭りのくじ引きは、リアルな話本当に当たりが入っていない店があるかもしれませんが、パチンコはそうではないでしょう。

あなたは、今までパチンコで勝ったことはありませんか?

大当たりした事はありませんか?

千円で大当たりした事はありませんか?

祭りのくじ引きとは違って、ちゃんと大当たりという当たりくじを何度も引いた経験があるハズです。

極端な考え方だと思われるかもしれませんが、依存症を克服していく上で、中途半端な考え方をしていたらいつまで経っても、克服なんて出来ません。

この項であなたに知ってもらいたかったコトとは、

パチンコ業界の裏側なんて知っても依存症克服にはなんの役にも立たないということです。